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コンタクトレンズを使用しているのですが、目薬は大丈夫ですか?

スギ花粉症の季節になり、目の痒みを訴える方が多くなりました。 その中で、コンタクトレンズを使用しているのですが、大丈夫でしょうか?という質問を受けることが多かったので、こちらに記載します。
コンタクトレンズで問題となってくることとして、防腐剤の問題があります。
防腐剤がコンタクトレンズに吸着し、防腐剤が常に存在することにより角膜上皮を傷つけていくという問題があるのです。
また、他にも浸透圧やpHなどの液性との相性の問題もあります。
処方する点眼薬の中には、防腐剤フリーのものもありますので、処方を受ける際に、医師にコンタクトをつけているのですが、と一言相談されると良いでしょう。

喘息の検査はできますか?

喘息の検査をしてもらえますか?と言われることがあるので書いてみます。
ヒューヒューゼーゼーを繰り返す人を気管支喘息と診断していきます。
ヒューヒューゼーゼーの音は気道が狭くなって出る音です。
気道が狭くなると息を吐くときに吐き出しにくくなるので呼吸機能検査は診断に有用です。ただし、小さなお子様の場合は手技の問題がありこの検査はなかなかできません。
よく聞かれるのがハウスダストの検査についてです。
皮膚で調べる検査や血液検査があります。
ハウスダストやダニは喘息の方で上がっている方が多い検査になります。
ハウスダストやダニにはどこにでもある抗原です。
したがって、この抗原が上がっているのは過敏性があるアレルギー素因がある指標となります。
皮膚の過敏性があるアトピー性皮膚炎、鼻の粘膜に過敏性があるアレルギー性鼻炎、気道上皮に過敏性がある気管支喘息でも上る検査になります。
ただし、ハウスダストやダニが上がらなくても喘息の方はいるので診断の助けにはなるがこの検査で診断されるものではないことに注意が必要です。

喘息の治療ってどんなものですか?

喘息は気道と言って息をする時の通り道に過敏性があることが原因になっています。
過敏性がある気道ではちょっとした刺激で反応してしまいます。
例えば風邪を引けば誰でも風邪の菌を外に出そうとして気道が反応して咳が出ます。
過敏性が強いと反応しすぎていっぱい咳が出るようなイメージです。
さらに反応しすぎると、気道が細くなりヒューヒューゼーゼーしたりするのです。
ヒューヒューゼーゼーすることを喘鳴と言って喘鳴を繰り返すと喘息と診断されます。
それでは、喘息の治療とはなんでしょう?
喘息の治療は発作を抑えることと予防するところにあります。
発作を抑えるのは、発作が出ている時に飲み薬や貼り薬や吸入など使って行う治療です。
予防する治療は過敏性を抑える治療です。
過敏性はよく火事で例えられます。火事は一度消えてもくすぶっている火が残っているとちょっとしたことで火事が起きてしまいます。
このくすぶっている火をしっかり消していくことが喘息の治療で大切なことになります。
発作がなくなってもお薬を継続することでくすぶっている火をしっかり消して、お薬をやめても発作が起きなくなるようにしていくのです。
症状が落ち着いてもお薬を続ける治療はわかりづらい部分もあるかとと思います。先生と相談しながら続けていくとよいでしょう。

喘息の吸入がうまくできません

喘息の吸入はお子様の場合、飽きてしまって嫌がったりすることがあるかと思います。
朝の忙しい時間帯などなかなか続けることも困難になることがあるのではないでしょうか。
お子様の喘息の治療は年々進歩しており、吸入も様々な方法でできるようになりました。
モクモク出る吸入の他にもマスクを当てて数回呼吸をするだけですむものやお口を当てて1回吸うというものもあります。
喘息の治療は毎日継続することで、炎症を落ち着かせていくことが大切です。毎日のことですから、嫌がる中でストレスを抱えながらやることは大変です。
年齢やお子様の性格に合わせて選択ができますので医師に相談すると良いでしょう。

喘息のテープを貼ったらかぶれてしまいました

喘息のテープを貼るとかぶれてしまう方がいます。
どのようなものでもお肌に合う合わないがあり、テープのお薬もかぶれる方はおります。
テープのお薬は気管を広げる薬(気管支拡張薬)で、喘息の症状を抑えるお薬です。
この気管支拡張薬は、シロップの薬、粉薬、吸うお薬など様々なものがありますので先生に相談するようにしましょう。

予防接種の同時接種は大丈夫ですか?

予防接種の同時接種について不安を抱えられ質問されることがよくあるのでお話しします。現在、同時接種は一般的にやられています。日本小児科学会と言う日本で子どもの診療について発信している学会からも同時接種は推奨されている手技です。
同時接種をすると…
安全なのか?副反応(体に危害が加わる反応)がより出やすくならないの?
効果は出るの?効果が出にくくなってしまわないの?
と言うような疑問が出てきます。
予防接種で起きる免疫反応というのは、とても広い免疫機構の中のわずかな部分で起きる反応なのです。1本の予防接種を打つことは、海の中に、塩を1つかみ入れるようなものなのです。海の中に、塩を1つかみ入れるのと、2つかみ、あるいは10つかみ入れるのでは、海の様子は何も変わらないイメージです。つまり、お互いに干渉し合うことがないので、副反応が強くなったり、効果が変わるということもないのです。
予防接種の対象となっている感染症は、かかると命に関わったり、後遺症を残したりする感染症です。より早くから免疫をつけてあげることが大切なのです。
同時接種をすることで、より早く免疫をつけられるスケジュールを組むことができます。また、病院に行く負担も減らすことができるのです。
同時接種することをお勧めします。
とは言ってもやはり心配や不安などもある方もおられるかと思います。その際は、かかりつけの医師とご相談いただくとよいと思います。自分自身が納得した医療を受けることも大切なことだからです。

子どもの熱中症ってどんなことに注意したら良いですか?

熱中症の予防にはどんなことに注意したら良いですか?
この時期はよく聞かれる質問です。少し参考になればと思いか書かせていただきます。
熱中症は温度や湿度が高い暑い環境の中で発生する障害のことを言います。
普段、私たちは、暑いと汗をかきます。運動をすると汗をかきます。暑い環境も運動をすることも体温を上げる要因になります。それでも体温が上がりすぎないでいられるのは汗をかいて熱を逃がしているからなのです。他にも、運動すると顔が赤くなるのは皮膚の表面の血流を増やして熱を逃がしているのです。このように私たちは、体温を調整しているのです。
ところが、その調整が効かなくなるような運動や暑い環境にいるときに熱中症を起こすのです。
ここで、子どもは特に熱中症のリスクが高いことを覚えておかなければいけません。子どもは体の表面積が大きく発汗能力も未熟です。熱しやすく冷めやすいのが特徴でよりリスクが高いのです。また、子どもは低身長のため地面からの距離が近く晴天時は地面に近い方が高温になるためよりリスクが上がります。

子どもへの注意事項です。

  • 顔色や汗のかき方を十分に観察しましょう。子どもを観察したとき、顔が赤く、ひどく汗をかいている場合には、深部体温がかなり上昇していると推察できるので、涼しい環境下で十分な休息を与えましょう。
  • 適切な飲水行動を学習させましょう。喉の渇きに応じて適度な飲水ができる(自由飲水)能力を磨きましょう。
  • 日頃から暑さに慣れさせましょう。日頃から適度に外遊びを奨励し、暑熱順化を促進させましょう。
  • 服装を選びましょう。幼児は衣服の選択・着脱に関する十分な知識を身につけていません。そのため、保護者や指導者は 熱放散を促進する適切な服装を選択し、環境条件に応じて衣服の着脱を適切に指導しましょう。

スポーツをやられる方への注意事項です。

  • 暑いとき、無理な運動はやめましょう。特に急な暑さに注意です。急に暑くなったら、軽い運動にとどめ、暑さに慣れるまでの数日間は軽い短時間の運動から徐々に運動強度や運動量を増やしていくようにしましょう。
  • 水と塩分を取りましょう。暑いときには水分をこまめに取りましょう。体の中の水分は塩分によります。水分だけではなく塩分もとることが必要です。
  • 薄着スタイルで。皮膚からの熱の出入りには衣服が影響します。暑いときには軽装にし、 素材も吸湿性や通気性のよいものにしましょう。屋外で、直射日光がある場合には帽子を着用するとよいでしょう。防具をつけるスポーツでは、休憩中に衣服をゆるめ、できるだけ熱を逃がしましょう。
  • 体調不良は事故のもと。体調が悪いと体温調節能力も低下し、熱中症につながります。疲労、睡眠不足、発熱、風邪、下痢など、体調の悪いときには無理に運動をしないことです。また、体力の低い人、肥満の人、暑さに慣れていない人、熱中症を起こしたことがある人などは暑さに弱いので注意が必要です。

アレルギーがあっても食べられるようになりますか?

アレルギーがあったので食べないでくださいと言われたまま、今に至ります。ずっと食べない方が良いのでしょうか?
このような質問を受けるので書いてみようと思います。まず、食物アレルギーは食品や年齢によって食べられるようになる可能性は変わります。小さい頃にかかる、卵、小麦、牛乳に代表される食品は自然に食べられるようになる可能性が高い食品になります。そのため、小さい頃ほど基本的には食べられるようになることを考慮しながら見ていきます。食物アレルギーは必要最小限の除去を基本とします。食べられるかどうかの確認を実際にその食物を食べる食物経口負荷試験を行って確かめる。食べられる量がわかったら、その量の範疇で食べられるものを確認して食べられる範囲を広げる。これを続けながら少しずつ解除を行なっていきます。さて、ここでよりリスクの高い食物アレルギーもあります。これは、少量でも強い症状が出るケースです。食物アレルギーの強い症状はアナフィラキシーです。アナフィラキシーは命に関わるアレルギー症状なので注意が必要です。このような場合は除去をきちんとすること、そして間違って食べてしまった時の対応を確認していく必要があります。まとめると食べられるようになることを考えながら見ていくが、充分に注意しながら食べることを進めていく必要があるということです。自己判断で進めるのではなく専門の先生にまずはご相談することをお勧めします。

ステロイドって大丈夫?

ステロイドの塗り薬についてよく質問されることがあるのでお話しします。まず、ステロイドの塗り薬の効果についてお話しします。アトピー性皮膚炎は皮膚が常に荒れている状態にあります。普段きれいな皮膚はバリアの役割を持っていて、外からいろいろな物質が入ってくれるのを防いでくれます。ところが、荒れている皮膚はバリアが働かず、外からいろいろな物質が入ってきて、痒くなる原因になり、掻くことでバリアがさらに壊れてとなってしまうのです。この荒れは炎症を抑えなければならないので保湿剤だけでは中々落ち着きません。ステロイドの塗り薬は炎症を抑える効果を持っているのでアトピー性皮膚炎の荒れた皮膚を落ち着かせるとても良い薬なのです。さて、ステロイドとは体の中で作られるホルモンです。体の中で必要な分だけ、作られて分泌されているのです。ところが、外からステロイドが入ってくると過剰になってしまうので副作用が起きるのです。顔が丸くなったり、太ってしまったりなどなど…。実はこの副作用は塗り薬ではほとんど出ません。塗り薬でも強いステロイドを長期にわたり使用した場合には考慮されるのですが、今はガイドラインも整備されているので、まずそのような出し方をすることは少ないと考えて良いです。飲み薬や注射など直接体の中に入れるようなステロイドで問題になるのです。それでは、塗り薬は大丈夫?と言うことになるのですが、塗り薬の場合、塗り続けると皮膚が薄くなると言う副作用が出ます。今はガイドラインが整備されて、この副作用に対応する塗り方があります。一つは短期で使って落ち着いたらやめる。二つ目はステロイドをやめるとひどくなってしまうところには、毎日ではなく週に2回程度ステロイドを塗り続けると言う方法です。こちらは、プロアクティブ療法と呼び、皮膚が薄くなる副作用を予防してくれます。今アレルギーの分野では荒れた皮膚からアレルギーの体質ができてくるという考え方になっています。荒れたままの皮膚にすることで、痒くて眠れなかったり、アレルギーの体質が作られたり、きれいな皮膚でなくなっていくことを放っておくよりもステロイドを適切に使用して荒れた皮膚を改善してあげることの方が大きなメリットがあると思います。是非ご相談ください。

果物を食べると口の中がかゆい

最近、果物を食べると口の中がかゆくなるようになってきました。
このような質問をされるので書いてみます。
これは、花粉食物アレルギー症候群(PFAS)と呼ばれるアレルギーになります。これのもう少し広い概念で口腔アレルギー症候群(OAS)という場合もあります。食物アレルギーは体全体に発疹が出たり、時には咳が出たり、苦しくなったりと体全体に症状が出ることを想像しますが、本日話題にしているアレルギーは口の中がかゆかったり、腫れたりと口の中だけに止まるので、口腔アレルギー症候群と呼ばれたりするのです。
このアレルギーは小さい頃は大丈夫だったのに…ということが多いです。これは、花粉に関係しているのです。花粉の蛋白成分は植物にとっては、子孫をつなぐ大切な蛋白。実は、果物や果実にも似たような蛋白含まれているのです。そのため、花粉症が出るような年齢になった時に、それに関わりのある果物を食べると口の中がかゆくなるような体質になってくるのです。
スギ花粉症を考えてみて下さい。花粉症は小さい頃はなかったと思います。いわゆる牛乳・卵・小麦で代表される離乳食時期にはじめて食べたら症状が出て…というアレルギーとは性質が異なるものなのです。
他にも、原因物質が加熱で抗原性が下がる性質があるため、ジャムやジュースなど加熱処理を施されている場合は症状が出にくいという特徴があります。
また、口腔に症状が止まるため、比較的症状が軽く、アナフィラキシーが起きることはほとんどありません。
今まで大丈夫だったのに、最近になって、果物を食べると口の中がかゆくなることが多くなってきたという方はご相談いただければと思います。

血液検査が陽性だと食べてはいけないですか?

このような質問があったので書いてみます。食物アレルギーの血液検査は食物アレルギーの症状が出る一連の流れに関わる一つの要素を調べる検査になります。つまり、食物アレルギーの症状として現れるかどうかは一つの要素を調べているだけですので血液検査が陽性であったからと言って必ず起きるとは限らないのです。食物アレルギーは特定の食物を食べるとアレルギー症状が出る状態を言います。実際に食べると症状が出るのかが診断には重要なのです。実際に食べるとアレルギー症状が出る人は、食べないように除去しましょうとなるのです。例えば、血液検査が陽性でも食べて症状が出なければ食物アレルギーはないと言うことで食べても良いとなりますし、血液検査が陰性でも食べて症状が出るようであれば食物アレルギーはありとして食べないようにしましょうとなるわけです。ただし、検査によっては、多くのデータが集まって分析されてものもあり、検査の値がどれくらいだとどれくらいの人が実際に食物アレルギーを持つ可能性があるかを予測できるものもあります。その可能性がより高いとその食品をまだ食べたことのないものであったりすると、注意深く食べられるかを見ていく必要があります。逆に言うとそれが食べたことのあるものであれば、血液検査が陽性であったとしても今まで通り食べられていた場合は摂取を続けても大丈夫なのです。食物アレルギーは何をどれくらい食べた時にどのようなことが起きたのか、今まで食べられていたものなのか、血液検査の値はどうだったのか、様々な情報を集約して判断をしていきます。不安な時は、ご相談ください。

じんましんが出てきたので調べてください

じんましんが出たので、何かアレルギーを調べた方が良いですか?
このような質問をよく受けるので書いてみます。じんましんは特定の刺激に反応してあらわれるタイプと自発的に症状があらわれるタイプの2つのタイプがあります。食物アレルギーは食事を食べた後に皮膚の症状としてじんましんがでます。食物アレルギーなどは特定の刺激に反応してあらわれるタイプになります。自発的に症状があらわれるタイプは体調が悪かったりして、原因は特にはっきりせずに出てくるタイプです。実は7割以上は自発的に症状が合わられるタイプなのです。なので、じんましんが出た場合、何か原因が特定できるパターンの方が少ないのです。ここで大切なのはエピソードです。いつも卵ボーロを食べるとじんましんがでます。いつも寒くなるとじんましんがでます。いつも日に当たるとじんましんがでます。この“いつも”が大切です。再現性がある場合は、特定の刺激の可能性があるので、原因を確定していき、その刺激を避けることが必要になります。また、食物アレルギーの症状は即時型といって、早く出る反応になります。特定の食物を食べて2時間以内にじんましんが出る場合は、より疑っていくと考えていくと良いでしょう。じんましんはエピソードが大切ですので、じんましんが出たら、出る前に原因となることを思い出してメモしておくことと、相談することをお勧めします。

食べたことのないものは保育園ではどうしたらよいですか?

食べたことのないものについて保育園では食べさせないほうがよいですか?これは保育園の先生から聞かれた質問です。

離乳食の時期に入園されるお子様が少なくない時代になりました。保育園入園時に摂取したことのないものがあるという状況が出てくるようになりました。少し書いてみます。参考になればと思います。まず、保育園や幼稚園などの集団生活での食事は「安全に」が原則です。したがって安全・安心なものだけを提供することが大切です。食べたことのないものは何が起きるかわかりません。親も多かれ少なかれ不安があります。したがって保育園や幼稚園ではじめて食べさせることはしないようにしましょう。

それでは、どのように説明したら良いでしょうか。親とよく相談してもらい、食べたことのないものは確認した上で、自宅で少しずつ食べて行ってもらうように伝えてください。そして、安全・安心して食べられるようになったら教えてくださいと伝えるのがよいでしょう。

この時、血液検査は必要ではありません。食物アレルギーの診断は食べて症状があったときに血液検査が診断の助けになりますが、血液検査だけでは診断ができないからです。血液検査で反応があっても食べられる場合があるからです。症状があった上で、食物アレルギーの診断を確かなものにして行きたい場合に血液検査を勧めるとよいでしょう。

食物アレルギーは食べて症状があることがとても大切です。そう言った意味では、食物を実際に食べて症状を見ていく食物経口負荷試験が最も正確な検査と言えます。ガイドラインも普及して現在では食物負荷試験を行える施設が多くあります。当院でも食物経口負荷試験は行なっておりますのでご相談ください。

卵はいつから食べさせたらよいのですか?

卵はいつから食べさせたらよいのですか?という質問をよく受けるので書いてみようと思います。

この質問は特にアレルギーを気にされている親御様に多く見受けられます。

離乳食の基本は、柔らかいものから硬いものへ。蛋白質は少量からはじめて色々なものへ。徐々に食べる回数を増やしていく。というように考えてください。

それでは食物アレルギーの頻度が高い卵はどうしたらよいでしょうか?母子手帳に離乳食の進め方の表があるので参考にするとよいでしょう。そこには…7、8カ月頃 卵黄1〜全卵1/3、9、10カ月頃 全卵1/2、11、12カ月頃 全卵1/2〜2/3と書いてあります。

これを目安にして進めて見てください。

それでは具体的に…卵は加熱によりアレルギーが出にくくなります。また、白身でアレルギーが出ることがほとんどです。よく加熱を行い黄身からはじめて白身へと進めていくとよいでしょう。開始は7、8カ月頃を一つの目安にしましょう。

さて、ここで食物アレルギーを起こしやすい子ども(アトピーのある子ども)に一体いつ頃から卵の摂取を開始した方がよいかという研究が行われました。結論からすると生後6カ月から卵の摂取を開始した方が1歳まで卵の摂取を開始しなかった子どもよりも卵アレルギーの発症は少なかったのです。 これを元に日本小児アレルギー学会からアトピーのある子どもは卵の摂取を遅らせると卵アレルギーになりやすくなるので生後6カ月過ぎたら少量から食べましょうという提言がなされました。

離乳食を5、6ヶ月頃から開始して卵も特に遅らせることなく進めていくとよいでしょう。もちろん、離乳食には個人差がありますのでその子の食べる力に基づいてやっていくことも付記しておきます。目安にするという考え方が大切です。

花粉症の新しい治療ってなんですか?

花粉症の新しい治療は舌下免疫療法と呼ばれる治療です。
スギの時期に鼻水やくしゃみが止まらない。病院を受診するとスギの花粉症の診断。治療はアレルギーを抑える薬を飲んだり点鼻薬を使ったりします。どちらも症状を抑える治療です。体質はあるけれど症状が出ないようにしていく治療です。

ところが舌下免疫療法はスギの花粉症である体質そのものを改善していく治療です。少しのスギを含む抗原を毎日舌下で摂取することで慣らしていくのです。そして、アレルギー症状がスギに触れても出にくくなるのです。治療は小さな子どもから受けることができます。ただ、毎日摂取するもののため、小学生から始められる方が多いです。治療を開始するのは花粉シーズンが終わった6月から…。喉元過ぎれば熱さを忘れる…。花粉の時期が過ぎた頃に治療をやってみたいと思われた方はご相談ください。

追加ですが…通年性アレルギー性鼻炎というものがあります。年中鼻水やくしゃみを出している方です。ハウスダストやダニに反応します。こちらの舌下免疫療法もあります。治療をやってみたいと思われた方はご相談ください。

いつも鼻みずが出て鼻がつまっています

いつもうちの子どもは鼻みずが出ていて鼻がつまっています。どうにかなりませんか?

少し参考になるかもしれないので書いてみます。通年性アレルギー性鼻炎というものがあります。年中、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりの症状が続きます。特に季節の変わり目や、気温の寒暖差がある日、台風などで気圧が変わる日などに症状が強く出ます。皮膚テストや血液検査を行うとハウスダストやダニに反応があります。

治療はアレルギー性鼻炎の治療を行なって行きます。花粉症と同じ治療です。
アレルギーのお薬を飲んでもらったり、点鼻するお薬を使ったりします。症状で悩んでいる方は通年性アレルギー性鼻炎であれば症状を和らげることができますので一度相談してみるとよいでしょう。

さらに、もう一つ加えておきます。毎日ダニの抗原を舌の上で溶かして飲んでもらうことでハウスダストやダニアレルギーの体質を変えていくという舌下免疫療法という選択肢もあります。小さい子どもからできます。ご希望の方はご相談ください。

血液検査

えっ血液検査できるんですか?
できますよ。クリニックでも血液検査は出来ます。血液検査は外に発注して行います。毎日発注先の業者が回収しに来ますのでその日のうちにだせます。そのため、数日程度、少なくとも1週間以内には結果もお伝えできます。外に発注しますので病院とできる検査項目は変わりません。

血液型検査

血液型は調べられますか?
調べられます。ただし、保険診療ではできません。保険診療は治療に必要な検査で適用となるからです。血液型は手術前などには必ず行うので普段知っておく必要がないからです。自費診療で当院では2100円かかります。採血はお子様にとってはこわいもの…もし知りたいときは何かの検査のついでにやるのがよいかもしれません。

発熱は心配…熱を下げる薬はいつ使う?

「どうしましたか?」「熱が高くて心配です」
熱は見ていて心配です。不安なので解熱剤も使いたくなります。熱は大切な免疫応答です。私たちは熱を出すことで免疫を活性化させてウィルスや細菌と戦います。解熱剤を使うと免疫を活性化できず、ダラダラ症状が続くことにもなりかねないのです。

解熱剤はなるべく使わない。使うときも、熱だけで使うのではなく、他の症状を考慮して使うとよいでしょう。例えば…熱が高くて水分がとれないときなどに水分を摂らせるために使う…など。

また、小さいときの熱は注意が必要です。特に2ヶ月未満のお子様は原則入院を考えます。熱以外の症状がはっきりしないことが多く、免疫も未熟なため、重症感染症の可能性が否定できないからです。

ちなみに熱の経過を記録しておくことはとても大切です。その経過が診断をしていく上でとても大切な情報になるからです。解熱剤はその経過を隠してしまうことも覚えておかないといけません。

食物アレルギーと血液検査

離乳食をあげる前に…保育園に入る前に…不安なので血液検査をしてください。
…というような訴えで受診される人がおられます。

食物アレルギーはある食品を食べてアレルギー症状が起きるものを言います。実際に食べてどうなるかが大切です。

実は…血液検査で陽性でも食べられることはあります。逆に血液検査が陰性でも食べると症状が出ることもあります。

さらに…血液検査の数値が高いから重い症状が出るとは限らず。数値が低いから症状が軽いともいえないのです。

ということは…食べていないものについて血液検査をすると、本当は食べられるのに血液検査で陽性であったから食べないことにもなりかねないのです。

ではどうしたらよいでしょう…離乳食を開始したころを思い出してください。 新しく食べるものは少しずつ食べていきましたよね。はじめての物は少量から少しずつ食べさせていくとよいでしょう。

もし、血液検査をされた場合は…出てきた結果について主治医の先生とよく相談して正しい解釈を行っていくことが大切です。

そして…ある食品を食べてなんらかのアレルギー症状が出た時には血液検査を相談しましょう。その血液検査は診断や方針を決めるうえで役に立っていくのです。

けいれんが起きたら…

「迷ってしまったら救急車を呼んでください」…がメッセージです。 普段当直にけいれんで救急搬送された方に説明していること。 けいれんが起きたら…けいれん最中に誤嚥をしないように横向きに。事故が起きないように周りのものをどかす。

次に… けいれんが続くかを見て5分以上続いたら救急車を呼ぶ。けいれんが長く続く可能性があるからです。5分以内に止まったら意識が戻るかを見る。意識の戻りが悪いときはすぐに病院に連れて行く。 熱性けいれん自体は良性のけいれんですが、熱性けいれんが、髄膜炎、脳炎や脳症の初期症状のことがあるからです。これらを疑うのは意識が悪くなっていく経過の時です。意識がいつも通りであればゆっくり小児科で大丈夫です。

とここで… けいれんをはじめて見る親御様で落ち着いて見られる人はまずいないと思います。パニックになってしまう方もおられます。私たちは当直をやっているとけいれんの方がよく救急車で送られてきます。救急隊も小児科医もけいれんは早く止めに行かなければいけない緊急性のある疾患であることを認識しています。

近年救急車要請について節度が守られず、本当に緊急時に救急車が出動できないというのが社会問題になっており、けいれんで救急車を呼んだお母様が私の判断が正しかったのかと心配される方がおります。

ただ、お子様のけいれんで救急車で運ばれてきた際には…「お母さん、すぐに連れて来てくれてありがとうございます。あとは私たちに。」当直医はそんな気持ちでおりますので大丈夫です。

こんな対応をおすすめします。けいれん…迷ってしまったら救急車を呼んでください。

インフルエンザの検査はいつがよいのですか?

熱の出てインフルエンザが流行しているので検査をしたいのですが早いですか?…この様な質問を多く受けます。

インフルエンザの検査は発熱があってから時間が立たないとインフルエンザにかかっていても検査がでないことがあります。これはどういうことかというと検査が鼻をこちょこちょして拭っってウィルスをとってくるのでそこに引っかかってこないとでないのです。例えばインフルエンザにかかっていてもインフルエンザウィルスが充分増えていないとでてこないことがあるのです。

インフルエンザの検査の特徴として検査でもし反応があればインフルエンザですとハッキリと言えるのですが、検査でもし反応がなければインフルエンザではありませんとハッキリと言い切れない検査なのです。

それでは、検査をしにくるタイミングはいつがよいでしょうか?やはり、大切なのはインフルエンザを強く疑う状況があるかどうかです。

まずは、急な症状かどうか。例えば、昨日までは元気だったのに、急に高い熱が出てきて急に咳も出てきたというような状況です。

次に、周りに流行があるかどうか。例えば兄弟で数日前にインフルエンザにかかっていた人がいた場合はうつる可能性はより高くなってきます。

そして、インフルエンザウィルスが充分増えているタイミング。ハッキリとした症状が出ている時に来れば検査で出てくる可能性も上がってきます。高い熱や強い咳き込みがある時はより可能性は上がってくるのです。 このようなところを参考にしながら受診されるとよいでしょう。

ニキビで悩んでいるのですが…

ニキビで悩んでいるのですがという質問を外来で受けることがしばしばあります。そして、ニキビは病院で相談できないと思っていた方が多くおられたので記載をしてみようと思います。

毛穴には3種類
1髪の毛やヒゲなど太い毛が生える毛穴
2産毛しか生えない小さな毛穴
3皮膚を保護するあぶら分(皮脂)が出る毛穴

ニキビは3番目の脂腺性毛包と呼ばれる毛穴で起きます。思春期になると脂腺が大きく発達して皮脂をたくさん作るようになります。そして、性ホルモンの影響で皮脂の分泌はより盛んになるのです。

脂腺性毛包は顔や胸、背中などにたくさん集まっているのでこの部分にニキビができやすいのです。

ニキビは皮脂が多すぎたり、毛穴の出口が詰まったりすることで、毛穴の外に皮脂が出られるずにたまってしまうことから始まります。この状態をコメド(白ニキビ、黒ニキビ)と呼びます。コメドの内側は、アクネ菌にとって発育に適した環境になっているので、コメドの中で金はどんどん増えてきます。増えすぎた菌に対抗するために炎症を起こすから、ニキビは赤く腫れあがってくるのです(赤ニキビ)。

まずはスキンケアです。1日2回洗顔料を使って洗顔し、肌を清潔に洗顔料はしっかりと泡だてて、こすらず優しく丁寧に洗顔しすすぎます。スキンケアローションなどを使用して、肌の健やかさを保ちます。

クリニックでは塗り薬をだします。
塗り薬の効果はアクネ菌を殺菌し、毛穴のつまりを改善します。
ニキビは悪化して瘢痕化した場合、将来残ることもあります。ニキビが気になる方は医療機関にご相談ください。

虫刺されの後に水ぶくれになって腫れる

子どもの皮膚は過敏に反応します。
蚊に刺された後、水ぶくれになって赤く腫れあがることがあります。
大人の目線からはびっくりするような腫れ方です。
アトピーや乾燥肌など比較的肌の弱いお子様に起こることが多いです。
これは年齢とともに落ち着いていきます。
夏場は痒みと痛みでかわいそうな状況になることもあります。
ステロイド外用剤や抗アレルギー剤で症状を和らげていきます。
お困りの際はご相談ください。

花粉症でしょうか?

花粉の季節がやってきました。うちの子どもは花粉症でしょうか?という質問をよく受けます。
まずは、症状が大切です。
鼻みず、くしゃみ、鼻のかゆみ、鼻づまり…こんな症状が花粉が出てくるタイミング出てきたら疑って行きます。目の症状を伴うこともあり、目がかゆい、涙が出る、目やにが出る、目が充血するなどの症状があるとより疑います。特に目のかゆみはアレルギーの特徴でもあります。
さて、診断はということになりますが、まず、しっかりとした症状があることを確認した上で皮膚テストや血液検査を行い診断をつけて行きます。当院では血液検査を行います。

ここで、大切なのはやはり実際の症状です。花粉が飛散する2月から3月に疑いのある症状が出てきたら疑います。
そして、しっかり症状がある場合は治療も行って行きます。検査は確認していく意味で行なっていくことになります。

ということで、花粉の時期に鼻みず、くしゃみ、鼻のかゆみ、鼻づまり、目がかゆいなどの症状があったらまずは相談に来られるとよいと思います。
症状がハッキリしていれば治療を開始する場合もありますし、疑いをより確定するために検査を行っていく場合もあるかと思います。

喘息の薬はいつやめられるのですか?

気管支喘息イメージ

喘息(気管支喘息)の方が来られたときに喘息の薬はいつやめられるのでしょうか?と質問を受けることが多かったのでお役に立てればと思い書いてみようと思います。

喘息で飲み薬や吸入を続けているが最近のは発作がない方からの質問が多いです。

喘息の発作を火事と思ってください。火事は消火活動を始めると見かけ上落ち着きます。ところが落ち着いたところで消火をやめると少しのきっかけでまた火事になります。火事はくすぶっているのです。喘息発作はくすぶっているところから起きてくるのです。

それでは…ということでしばらくは消火活動を続けることになります。この長くゆっくり消火を続けていくのは、毎日飲む飲み薬であったり、毎日する吸入であったりするのです。

今までずーっと続けてきたのは見かけ上火事はないけれどもくすぶった火もしっかりなくしていきましょうと頑張ってきたわけです。

ではいつやめましょうか?ということになります。

くすぶっていた火が消えたかは消火活動をやめて見てどうなるかを見ていきます。消火活動を行い発作が十分になくなった期間を作ったうえでやめてみるのです。発作がなくなってから3‐4か月というのが一つの目安です。目安…というのがポイントです。

例えば季節のうつり目は喘息にとっては発作が起きやすい季節であり、治療をやめることは避けることが多くなります。冬場の感染症が多い時期も特に小さいお子様ではやめることを避けることが多いです。本人の性格、家庭環境、求めている生活のレベルなど様々な要素も含みます。

…ということでまとめますといつやめるのだろうか?と思ったらぜひ聞いてみるとよいでしょう。喘息のコントロールの目標は発作がない生活。発作がないかは患者さんの話をまとめて判断されていきます。コントロールのための薬は必要最小限であることも大切なこと。喘息の治療は先生とコミュニケーションをとりながら進めて行くことが大切です。

鼻水が続く…

鼻汁吸引イメージ

乳児期のお子様をお持ちのお母さまからこのような質問をよく受けます。少しでもお役に立てればと思い書いてみようと思います。

小さいお子様の鼻の通りはせまく過敏性があります。そして、メインは口よりも鼻で呼吸をしています。そのためもともとズルズルしやすいと考えてください。

ただし、飲みが悪くなったり眠れなかったりする場合は相談しに来てください。飲みがよくて眠れていれば様子を見てもらって大丈夫ということです。

さて、いよいよ鼻水が多くなってきたら…小さい子どもは鼻を自分で上手にかめません。吸ってあげるとよいでしょう。市販で鼻吸い機も様々なものがあります。鼻は加湿環境にあると吸いやすくなります。入浴中に吸ってあげることも一つの方法です。

さて、ここでこんな質問も先日受けました。え?小児科でも鼻を吸ってもらえるのですか?吸えます。小児科でも鼻汁吸引機は置いてあることが多いので聞いてみるとよいかもしれません。当院の吸引機もご紹介をしておきます。

離乳食と食物アレルギー

アレルギーが心配です離乳食はどうやって進めて行けばよいのでしょうか?この様な質問を多く受けましたのでお役に立てればと思い書いてみようと思います。母子手帳の後ろの方に離乳食の進め方は書いてあります。大まかに言うとこのようにとらえるとわかりやすいかもしれません。

離乳食は…少しずつ柔らかいものから固いものにたんぱく質は少しずつ種類と量を増やしていくそして…1歳になる頃にみんなと同じようなものを食べられるようにこれが離乳食の大きな原則と考えてください。

さて、ここで食物アレルギーはその食品のたんぱく質が問題となってきますかつて原因になりそうなたんぱく質(卵や乳製品など)の摂取を遅らせようという時代がありましたしかし、逆に食物アレルギーのリスクがあがるという結果出てしまいました。

離乳食の開始は母子手帳通り5か月頃をめやすと考えてください。

どの食品でも食物アレルギーの原因となる可能性はあります。

ではどうしたら安全に進められるでしょう

はじめてのものは少しずつから試していくことが大切です。少しずついろんなものを試していくそのようにして離乳食を進めて行ってください。

おねしょが心配

おねしょはどうしたらよいでしょうか?少しでお役に立てればと思い書いてみようと思います。おねしょは大きくなれば治ります。おねしょをしてしまうのはおねしょをしない体になる前だからです。
具体的に言うと…

  • おしっこをためる膀胱の大きさが足りないこと
  • 夜に尿を出にくくするホルモンの作用がまだ足りないこと

…にあります。
どれも成長とともに膀胱は大きくなり、ホルモンの作用も十分になりおねしょをしにくくなるわけです。ガイドラインでは5歳以上からとありますが、外来に来られる年齢はまちまちです。おねしょを治したいなと思った時がタイミングです。

  • 来年年長さんになりお泊り保育があるから…
  • 来年5年生になり修学旅行があるから…

例をあげるとこのような感じです。
外来では薬物療法やアラーム療法などを行いながら成功体験を積んでいく。誉められて自信をつけて成長しておねしょから卒業していく。不安になったら、治したいなと思ったらお声かけ下さい。

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長引く咳

なかなか咳が落ち着きません。様々な医療機関を回りながら困っているお子様を見かけます。

お子様は風邪をひきます。咳のほとんどは風邪です。風邪は大体1週間ぐらいの経過で落ち着いていきます。2週間以上続くような経過であると長い咳(慢性咳嗽)と認識されます。

解決の糸口になればと思い書いてみました。

3つほど書いておりますが、最後に触れた気管支喘息のお話しが外来では解決の糸口になっていくことが多いです。長い文章になってしまいましたが読んでみてください。

それから…基本は受診です。そしてかかりつけの先生とよく相談することが大切です。それも頭の中に留めておいてください。

こんな風に考えます。

咳風邪と呼ばれるものがあります。2週間以上咳が続くような風邪です。マイコプラズマなどが有名です。人から人にうつります。周囲の流行状況。特に2週間前や1ヶ月前に同じように長く咳をしている人がいなかったかということも大切な情報です。普段飲む抗生剤とは少し違った抗生剤を飲んで治していきます。

蓄膿症や副鼻腔炎と呼ばれるものがあります。こちらは鼻水が垂れ込んで咳が長く続いている状態です。ドロドロした鼻水がなかなか抜けない状態が続きます。細菌感染がくすぶっていることがあります。自然に治ることがほとんどですがこちらも抗生剤を飲むと改善します。

最後にアレルギーです。気道過敏というとわかりやすいかもしれません。まず、気管支喘息について触れます。気管支喘息は呼吸をする空気の通り道が過敏に反応してしまう(気道過敏)ことが原因にあります。例えば冷たい空気に触れると咳き込んでしまったり、ちょっと走ると咳き込んでしまったりすることです。寝ると咳き込んでしまう。これは気道が過敏に反応している状態です。この反応がさらに強く出ると空気の通り道が狭くなってヒューヒューゼーゼーします。ヒューヒューゼーゼーを喘鳴と呼び、喘鳴を繰り返していると気管支喘息と認識されていきます。気管支喘息の治療はこの気道過敏をお薬で抑えていくことです。よく小児科でテープを出された経験はないでしょうか?こちらは喘息の薬です。テープは効く人と効かない人がいます。症状が改善する人は気道過敏がある可能性が高いのです。

さて、話を戻します。咳がなかなか落ち着かない。日中はそこまでだが寝ると咳き込む。空気の寒暖差があると咳が強くなる。テープを貼ると少し落ち着きます。

予防接種への負担を和らげる

予防接種イメージ

予防接種のスケジュールは近年本数が増加した分、予定を入れていくのが大変になりました。当院ではその負担を和らげることができるように診療時間内であればいつでも受けることができる体制を作りました。

診療時間内の予防接種において最も懸念されるのは通常外来に来られている風邪のお子様との接触です。設計の段階からどのようにして接触をなくすかを検討して参りました。予防接種用の待合室を設けてありますので安心して受診いただければと思います。

予防接種専用インターネット予約システム(ドクターキューブ)を導入いたしました。こちらはスケジュール管理のサポートも行ってくれる予約システムになります。少しでも負担を和らげることができればと思っておりますのでご活用いただければと思います。

肌がカサカサ アトピーかもしれない

予防接種イメージ

皮膚のトラブルでよく質問を受けるのでお役に立てればと思い書いてみようと思います。子どもの肌は大人よりも薄く過敏性があります。少しのことで大人よりも皮膚のトラブルが起きやすいのです。

皮膚は外のいろんな刺激から体を守るバリアーの役目をしています。皮膚をきれいに保つことで皮膚のトラブルも起きにくくなるのです。

まずはスキンケアをすることが大切です。スキンケアの基本は洗い方です。洗い方は皮膚を傷つけず汚れを浮かしてとること具体的には泡で汚れを落として洗います。その後は汚れととともに油分も落ちてしまいます。乾燥の季節はクリームなどを塗ってあげることが大切です。

クリニックスキンケアの指導を行っていると塗り方がポイントとなるケースが多くあります。具体的には薄く塗られていることが多くしっかり塗ることが大切です。

また、ステロイドの塗り方もポイントとなるケースが多くあります。ステロイドも正しい塗り方を行えば安全に効果的に皮膚をきれいにしていけるお薬です。しっかり塗ることとメリハリをつけて塗ることが大切です。

現代は日中いっぱい遊んだ子どもはお風呂に入ってきれいになります。はるか昔はお風呂に入る週間はなかったのですが私たちはそうもいきません。お風呂に入った後は刺激となる汚れも落とされますが皮膚のまわりの油分も落ちます。子どもの皮膚は薄く過敏性があります。冬の乾燥時期などはクリームなどを塗ってあげることも大切なことなのです。

さて、ここでスキンケアを行っていくなかでなかなか落ち着かない子どもがいます。落ち着かない状態が長く続いていくとアトピー性皮膚炎と診断を受けることになります。アトピー性皮膚炎は皮膚のトラブルが長く続くようなときに診断していきます。

食物アレルギーのお子様に安心を

食物アレルギーイメージ

食物アレルギーはきちんとした知識を持つことが大切です。何をどれくらい食べると症状がでるのか。どのような症状が出るのか。どうやって生活をしていったらよいのか。集団生活ではどうしたらよいのか。どのような時に症状が出るのか、どのようなものは食べることができるのか。一つ一つ疑問を解消していくことでより豊かな生活をおくっていくことができます。不安なことはご相談いただければと思います。

子育ての不安を和らげる

小児科診療は風邪を見るだけではありません。子育ての場面で不安なことはご相談いただければと思います。当院スタッフも子育て中または子育て経験者です。スタッフ一同でサポートできればと思っておりますのでお声かけいただければと思います。また、クリニック全体も安心できる空間になるように工夫を行っていきます。

漢方薬という選択肢

漢方薬イメージ

漢方薬は病気を治すという考え方とは違い体のバランスを整えてあげる治療です。起立性調節性障害と言って自律神経のバランスの崩れから、10代で立ちくらみや頭痛などが起きることがあります。この様な時にバランスを整える漢方薬が活躍することがあります。その効果も実感しております。風邪も含めて様々な分野に適応があるのでご相談いただければと思います。

ホッとするような空間を

子育てはいろんな不安を抱えながらの現場です。クリニックはそのような皆様のお役に立てればと考えてホッとできるような空間を目指して参りました。お子様を連れての来院の負担の軽減、風邪をもらわないような工夫、ストレスを軽減できるようなリラックス空間、様々な情報発信ツールの導入。ぜひご活用いただき皆様のお役に立てればと思います。

思いやり駐車場の試み

思いやり駐車場の試みイメージ

車の乗り降りは小さいお子様がいる家庭では大変なことが多くあります。お子様が急にドアを開けて隣にぶつかる。バギーをドアの前に用意してのせる。どれも常に頭の中に浮かんでくる大変なことです。当院は車幅を広げた思いやり駐車場の基準を参考に駐車スペースを作っております。より安心して乗り降りすることができれば幸いです。

風邪がうつらないように

クリニックで風邪がうつらないように隔離室を設けています。安心してクリニックを受診いただけばと思います。また、風邪がうつらないようにするためにはどのようにしたらよいかという情報についても様々なところに情報発信を行うポスターや冊子を置きましたのでご参照いただければ幸いです。

ステンドグラスのあかり

クリニックの求めている“あかり”のイメージに合う一つがステンドグラスでした。ステンドグラスは太陽の光を柔らかく心の奥に直接伝わってくる色彩豊かな“あかり”に変化させてくれるからです。その“あかり”を見事に表現する職人さんに出会うことができ作成にいたりました。

ステンドグラスデザイン制作
アトリエ日和 鯨 敏枝

より高く より深く よりしなやかに
~あかりこどもクリニック ステンドグラス窓に寄せて~

正面の丸窓のテーマカラーはオレンジです。空を表現し、太陽に向かって“より高く”羽ばたいていく様をデザインしました。
北面の丸窓のテーマカラーはブルーです。海を表現して“より深く”極めていくことへの思いを込めました。
西面の丸窓のテーマカラーは ピンクです。大地と風を表現し、ゆりの花が“よりしなやかに”ゆれる様を現しました。
親の宝物である子ども達が、健やかに成長されることを願って…。

予防接種入口

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